とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

TOEFLiBT初受験でスコア90とれたので報告します(2019.9)

ものすごく久しぶりの投稿になりました。
何をしていたかというと、次に応募したい日本語教師案件の要件を満たすべく、TOEFLの準備をしていました。

結論から言って、90点取れました!!
応募したい案件で審査の目安とされる80をとれるかどうかでびくびくしていたので、一安心。

TOEFLは初受験でした。初にしてはなかなかの成果だと思うので、やったことなどを記録しておきます。

ちなみに目標とコンセプトは、
 ★TOEFLiBT80以上
 ★なるべくお金をかけない

の2つでした。

1)助走期間:半年前〜3ヶ月前

最も重要な、単語力の増強

PodcastGRE Vocabulary Podcast by Victor Prep」

一日1〜2エピソード(4〜8単語)分を確実に記憶。
YouTubeチャンネルあります。わたしはPodcastで聞いてました。
www.youtube.com

Netflix英米ドラマを英語字幕で

1日1〜2話くらい。必要なら一時停止して単語をチェック、メモ。

③ケータイ英単語アプリ「mikan

アプリ内でやっていたことは実質この単語帳の網羅。

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この間はまだ海外にいたし、そもそも進路にも迷っていたので、どうせTOEFL受けるならGREも受けることになるし…と思ってGRE向けの単語をひたすら覚えていました。 今思えば、この期間がとても重要だった!!単語力が上がったおかげで、その後問題集を解くようになっても、全体の意味が分からないようなことはありませんでした。 あとは、英米ドラマを楽しむ。実はこれ、GRE単語の勉強と合わせてやると、とても効果が高かったのでオススメです! なぜならGREレベルの単語というのは、ドラマの中で一般に使われている言葉だから。勉強した単語がその日のドラマに出てくる、という体験も、なんと一度や二度ではありません。 一番衝撃だったのは、debutante「初めて社交界に出る女性」という単語。GRE単語として出てきて、こんなんいつ使うの??と思っていたら、なんとその日見たドラマに出てきたのです!!笑!!こうなるともう忘れません。(ちなみにiZombieというドラマ。ゾンビだけどホラーじゃなくて楽しい。)

2)具体的な準備:2ヶ月前ぐらいから〜

まずは問題形式を知り、慣れる

①完全攻略! TOEFL iBT® テスト

ざっと一巡。


Official TOEFL iBT Tests Volume 1

PCの画面で解くことも含め、5回分練習。


手始めに古本屋で200円だったガイドブック的参考書で全体像をつかみました。単語がそこそこ入っていたこともあって、リーディングとリスニングには特別な対策は必要ないだろうと判断。とりあえずオフィシャル問題を買って、PC上での操作も確認しつつ本番までにやりました。 ここでひとつ注意すべきなのは、2019年8月からTOEFLの問題形式が若干変わっていること。 とはいっても問題数と制限時間がかわっているだけなので、対策本はそのまま使えばいいのですが、わたしは試験前日にこのことに気づき(笑)、時間配分どうすればいいんだ!?と若干パニックになりました。。

ライティングはネイティブに添削依頼

①チューターを「Enjoy Lesson」で探して依頼

英会話個人レッスン・マンツーマン英会話の先生紹介 【EnjoyLesson】
…結果的には、いらなかったなあと後悔。。

②添削サイト「英文添削IDIY」

https://idiy.biz/


ライティングに関しては、対策本やネット情報でなんとなくの形式をつかんだあとは、ネイティブに添削してもらうしかない。というわけで、上記2つのサービスを使いました。
チューターの個人レッスンは、実はスピーキング練習に付き合ってほしくて頼んだのですが、いまいちこちらの希望が通らずオフィシャル問題集を順番に一緒に解く、というだけになってしまったので、いらないなーと思って4回で辞めました。ただ、ライティングの添削をしてもらえたのはよかったです。

でも、数回の添削だけならオンラインサービスをつかったほうが割安。問題集の問題の添削のほか、上記サイトで毎日添削を依頼できる定期券を1ヶ月だけ購入し、日替わりのお題に沿ったミニエッセイを投稿して練習しました。いいトレーニングになったのでおすすめです。
(ただし、絶対ネイティブ講師を選んだ方がいいです。日本人講師は、レベルに疑問ありでした。。。)

スピーキングはネタ集めを周到に

①サイト「Exam Word」

www.examword.com

最大の難関は、スピーキング。スピーキング能力という点でもさることながら、そもそもの切り返し能力が低いわたし。「尊敬する著名な人物を一人上げて尊敬する理由を述べよ」とか、日本語でもすぐに思いつく自信がありません。
というわけで、まずはいろんなネタに対する答えを持っておくべく、上記サイトの質問例&よくある質問に対して、英語で回答メモをつくりました。完全な文章を作ろうとすると終わらないと感じたので、各設問に対して端的な答えと、理由2つか3つを挙げ、それに必要な英語を選べでおく、というだけのメモです。

とはいえ。
実は、このアイデア勝負な感のあったスピーキングの問1は、2019年8月の改編以降なくなってます。なので、今はそんなに恐れなくてもよくなったのではないでしょうか。でも、2択から好きなほうを選んで理由、というようなのは相変わらずあるので、優柔不断な人はぜひやっておくことをおすすめします。

リスニング対策はすき間時間のPodcast

耳慣らし、ということで、電車での移動時間や家事の最中にひたすら聞いていました。英語学習用の番組よりも、内容的にもアカデミックなネイティブ向けのものがおすすめです。わたしが好きだったのは、

☆☆☆
BBC World Service「The Why Factor」…アカデミックかつ雑学的におもしろい。イギリス英語。
・Gimlet「Every Little Thing」…些細な疑問を解決するトリビア番組。初期のほうがおもしろい。アメリカ英語。

☆☆
BBC World Service「Discovery」…最新のサイエンスを発信。科学の内容に慣れるのにおすすめ。イギリス。
・NPR「Wait Wait... Don't Tell Me!」…最新のニュースを風刺するクイズ番組。普通のニュースは飽きちゃう人におすすめ。アメリカ。


BBC Radio 4「In Our Time」…哲学歴史文学など、様々な人文学系テーマに沿って数人が話す番組。背景知識がないと、ちょっと難しい。でも勉強になる。
・同上「Drama of the Week」…ラジオドラマ。集中して聞かないとすぐに話が追えなくなるけど、それができればおもしろい。


3)駆込み対策:直前一週間

スピーキングをなんとかする

①もっとも簡単で簡潔なテンプレートを覚える

ここにきてようやく、実際のスピーキングを練習し始めました。ネット上には「テンプレート」と呼ばれる回答の型があふれているのですが、溢れすぎているうえ、テンプレート自体が長すぎて覚えるのが大変…と感じ、ここまで一つも覚えていませんでした。
でもやっぱり、いざ冒頭の練習問題をやろうとすると、話を切り出すための決まり文句が欲しくなり、なるべく簡潔で語数の少ないテンプレートを探しました。結果、使わせていただいたのはこのサイトです。
study-share.net

正直どのテンプレートでもいいけれど、いろんなサイトを見て手数を増やすより、ひとつ決めて無意識に言えるくらい覚えるほうがいいと思います。テンプレート部分を無意識に唱えている間に、話す内容を考えられるくらいに。

②制限時間も再現して練習

YouTubeチャンネル「Learn Toefl With Daniel」
ちょっとライセンスが怪しいのですが…この動画で練習しました。
www.youtube.com

随所で名前を見る中国TPOという過去問サイトは、よくわからなかったので使いませんでした。使いたい方はこちらのページが詳しそうです。
www.path-to-success.net


4)当日と結果

これで、いよいよ試験本番です。
公式サイトの動画で当日の流れを確認したので完璧、かと思いきや、こちらのページで言われているとおり開始1時間前に会場入りして正解でした。
toeflibt101.com

わたしが付け加えるとすれば、「当日の朝に水を飲みすぎてはいけない!」ということ。
普段から午前4時間はお手洗いに行けない仕事なのでテスト中大丈夫だと思っていたのに…リスニングの後半でものすごおおおくトイレに行きたくなって、集中力が完全に切れました。。。

自分にとっては得点源だったリスニングが不調に終わり、どんよりした2週間を過ごした後、約2週間後にネットで結果が発表されました。
合計は、冒頭にも書いたとおり90。内訳は、R25, L26, S19, W20 という、日本人が90目指すときのお手本みたいな形になりました。
おそらく、トイレに行きたくなったリスニング問題はダミーだったのでしょう。助かった。。。


***


ものすごく久しぶりに書いたらものすごく長くなったので、以上です。
本当はロシア語能力検定2級受験記録も書くつもりだったのに、見事台風で中止になったので残念。これから、GREに向けて準備します。