国内番外編・神戸旅行記2019
初めて神戸に行った。
いい街だという話は聞くし友だちが住んでたこともあったのだけど、行くほどのこともない気がして、これまで行かずにいた。(行きたくなる場所は、往々にして出雲大社とか戸隠神社とか熊野古道とか、時間を感じるような場所。パワースポットとともいう。)
けれど今回、神戸に留学中のロシアでの教え子に会いたくて、ついに行くことにした。
そしたらば。予想以上に楽しかったので記録しておく。
市内観光したのは、学生に会った次の日。友人たちと合流する17時くらいまで朝からずっと一人で暇である。というわけで、こちらのサイトを参考にいろいろ回ってみることにした。
朝ごはんを食べて10時頃。JR三宮駅のコインロッカーにリュックサックを預けてから、まずはパワースポット好きとして生田神社へ。
京都の貴船神社にあったような水占いができる!
結果は…
…ま、出会いとか求めてないというより避けてますから。仕事との縁を願いたい。
そこから歩いて異人館のほうへ。
うろこグループの通し券なるものを購入。3000円で7箇所の入場+ドレスの試着ができる。
高いと思う人もいるだろうけど、結果としてわたしはこれで3時間たっぷり楽しめた。久しぶりにスタンプラリーなんてした。
11時頃。一つ目の英国館。
こちらはエドワード8世戴冠式の引き出物らしい。ドラマThe Crownを見たので、エドワード8世の王位を棒に振った恋に言及があって急激に気持ちが上がる。
シャーロック・ホームズも、小説読んでないけどドラマSHERLOCK見たし、ロンドン旅行も思いだされてうきうき。
俄然楽しくなってきて、外国人用アパートだったという次の洋館長屋へ。
ロシア革命後に亡命ロシア貴族も住んだらしい、というのに感慨。アパートというわりに豪勢である。こんなの見たら、当時の日本人はメロメロになるか恐れおののくかどちらかだろう。
そして「ベンの家」。ここ、すごかった!!ベンさんは、世界を飛び回って狩猟していた冒険家でハンターだそうで、日本に来てこの家に住んだけども、やっぱり冒険の血がうずいて瞬く間にどこかへ去ってしまったらしい。珍しい動物の剥製や標本を惜しげもなく残して。この経歴だけで萌える。
シロクマやバイソンや白頭鷲が一押しなようだけども、
ダイアウルフがいた!!ゴースト!!(最近Game of Thronesを見てる。)
トラを間近で見ることないけどやはり顔はかわいい。
イッカクの角って、ほんとに神話的だ。
趣味で狩猟するのはかわいそうなんて思うけど、ここまで突き詰めたらもはや学問だと思える。
そして、この大きな剥製たちとか、他の洋館の豪華な家具や寝室と比べて、ベンさんの寝室がこんなハンモックひとつだったことに更に萌え。
なんて自由人!もし知り合いだったら絶対に叶わない片想いをした自信があります。
そこからちょっと歩いて、急激な坂道を上って、坂の上の異人館(中国館)へ。
螺鈿は概して好きだけど、この椅子は特に細かくて螺鈿が多くてきれいだと思った。座ったら剥がれそうで座れない。
この辺には4つこの通し券で入れる異人館が並んでいて、すぐ隣に北野外国人倶楽部がある。当時の社交場だったそうで、ここでドレスの試着ができる。(友達と来てたら絶対試着したけど、一人なので断念。コスプレは好き。)
社交場だけでなくメイドさんのエリアも部屋の作りごと見られたのが良かった。ハリー・ポッターの部屋みたいに階段の隅のななめのすき間に部屋があった。
キッチンもおもしろい。
次の山手八番館というところには、「サターンの椅子」なるものがある。
ここに座って願いをかけると叶うのだとか。
男性は向かって左の黒い背景のほうへ、女性は右の赤い背景のほうへ座る。わたしも座って願ってきたけど、叶ったかどうかよくわからない願いごとをしてしまった。でも叶ってほしい。
最後は、人気があるらしいうろこの家。外観がうろこみたいだから当時からそう呼ばれていたらしい。
中は他の洋館と同じようだったけど、眺めが特によかった。
おなかが空いたので、うろこの家のところの売店で神戸ドッグなるものを食べ、異人館巡り終わり。このときだいたい14時。たっぷり3時間使った。
次に歩いて中華街に向かうのだけど、途中でモスクがあったので寄ってみた。
観光用ではないので男女のエリアが分かれていて、信者の女性は金曜礼拝のときしか入れないらしい。ただ、観光客は別の入り口からいつでも見学させてもらえる。ただし、女性は2階席からのみ。もちろん、肌の露出はダメ。
見学用入り口から入ると神父さん?(ウラマーというらしい。神父や僧侶というよりイスラム法学者という位置づけらしい。)が出てきて、日本語で、ここが日本で一番古いモスクで、戦争や阪神大震災でも壊れず残ったということを話してくれた。
中華街に行くと、人が多い!!
両側から呼び込みの声がかかり、食べ歩きに事欠かない。しかしここは、夕飯が友人と中華料理の予定だったので我慢。神戸ドッグ食べといてよかった。
そこからまた歩いて海のほうへ。
朝は少し曇っていたけど、15時になるこのころには晴れて暑かった。
この左側の、ロシア人シューホフさんが編み出したという双曲面構造の塔を見たかった。
海辺を一周して、満足したし暑いしちょっと疲れてきたので、観光はこのあたりにすることに。三宮駅に戻って、荷物を取って、16時頃。神戸一日一人旅としてはなかなかいい感じに回れたのじゃないかしら。
友人に会ってその日のことを話したら、「ここまで異人館を堪能できる人も珍しい」と言われた。光栄だ。
と言うわけで、予想に反して(失礼)かなり楽しい神戸旅行だったのでした。
…最後に。
異人館のある北野地区のどこかに、ドビーが隠れているので見つけてあげてください。