白夜のサンクトペテルブルク旅行記2019①〜川と橋編〜
もう行かないと思っていたサンクトペテルブルクに、6月4・5日で3度目の旅行をしてきた。友人が突然来ると言い出したので、滞在時間24時間未満の弾丸旅行。
ペテルブルクの空港に着いたのがもう15時くらい、ホステルへ寄って16時、友人と合流して17時。ホステルから出たときもう18時。
18時でもこの明るさです。ちなみに右は1月に来たとき。5月に来た時も雪だったので、こんなに青空のペテルブルクは初めて。
友人とラーメン屋に行こうということになったのだけど見つからなかった。
閉店したのかと思ったけど、調べ方が悪かっただけで、あとで調べたらまだやっていた。
「政宗」で検索してたけど、ヤルメンが店名だった。しかも、地図の登録がレストランではなくカフェ。それで地図アプリでは見つけられなかった模様。たしかにラーメンはファストフード枠かもしれない。
はるばる日本からここまで来た友人は、どうやら観光する気がないようだったので(そういう旅もあるのだな)、別のレストランに入ってだらっと2時間以上話していた。夜9時くらい、ようやくちょっと夕方みたいになってくる。
エルミタージュのとなりのこの広場では、たくさんの人が遊んだりのんびり座ったりしていた。こういうのいい。(かといって、近くにこんな公園があったとしても、結局自分は自宅に引きこもってしまうのだけど。)
このピョートル大帝像を実は見に来たことがなかったので、ついいろんな方向から撮ってしまった。
後足だけで立つ馬の迫力!
ここで、ボートのツアー乗らないかという客引きに話しかけられる。まだまだ明るいし、乗ってみることに。ロシア語のガイドのみで、約1時間のツアーが500ルーブル。英語ガイドはたしか750ルーブルで、こちらは23時のみとのことだった(ただボートツアーは山ほどあるので、英語ツアーも探せばいろいろあると思う)。
この時、22時少し前。夕焼け。
これはちょうど夕日が沈む方向。まだまだ光が強い。
22時ちょうどくらいにボートが来て、20人くらいが乗り込んだ。市内の運河をぐるっと一周するルート。ロシア語のガイドはあんまり分からなかったのだけど、橋をくぐるたび名前と由緒を話してくれていた。
街並み見学のつもりでいたら、むしろ橋が主要ポイントらしい。
ネフスキー大通り以外の通りを見られるのも楽しい。
左のは大学の寮だそう。窓の並びと明かりのランダムさが美しい。
ちなみに日中はかなり暑かったけど、この時間は結構寒かった。ボートではブランケットも貸し出していた。
23時くらい、最初の場所とは違う運河で船を下りた。川好きとしては楽しいツアーだった。寒い時期に乗るものでもないと思うけど、日が長いこの時期、白夜を待つあいだに乗るのはとてもいいと思う。(ロシア語のガイドは録音が流れるシステムだったので、話を聞いていなくてガイドさんに罪悪感を感じることもなかった。ここ結構ポイント。)
23時を過ぎて、日が沈んで、あたりはきれいな青。でも運河も向こうのほうにはまだ赤さが見える。
宮殿広場に行ってみた。
右は、夜のエルミタージュ。
宮殿広場の真ん中のこの円柱は、地中になんの打ち込みもしてないらしい。それを知って見るとすごい。地震起きませんよう。
白夜の時期は「西日みたいな強い日差しが去ったあと、一晩中ぼうっとオレンジ色っぽい明るさが続く」みたいなことを読んだ記憶があって、わたしの白夜のイメージはそれだったのだけど、実はそんなことはなかった。こんな感じの青さがずっと続いて、地平線近くにちょっとだけ薄紅色がずっと残っていた。
オレンジというのは、こういう建物の照明のことなのでは?と思ったくらい。ただこのオレンジの街並みと夜の青さはきれいだった。こういう青、なんと呼ぶんだろう。コバルトブルー?セルリアンブルー?ペルシアン?瑠璃色?群青??
0時半くらいから跳ね橋が開くと聞いていたので、その少し前にネヴァ川へ。
川を眺めながら、屋台で売ってるトウモロコシを食べながら(日本みたいな醤油を焦がした焼きモロコシではなく蒸しモロコシ)待つも、30分を過ぎても開かない…
急きょ時間が変わったのか、聞いた時間が間違っていたのか分からないけど、1時くらいになって橋の前に見学のボートが続々と集まってきた。
ちょっと渋滞しすぎな気もするほど。
その後、音楽が流れだし、それとともに御開帳。
橋の近くで見すぎたので上がっていく様子があまり分からなかったのだけど、代わりに橋の上に残っていたらしい何かの黒い影が、橋が上がるにつれてずり落ちて行くのが見えました。おもしろかった。
このためだけに夜更かしするものでもないけれど、これで白夜の散歩を〆るのはいいなあと思った。
ホステルに戻って、シャワーを浴びて、もう3時。夜明けが近くて空が明るくなってくるころ、ようやく寝た。
ちなみにホステルは、前回と同じくモスクワ駅近くのTapkiにお世話になりました。お姉さん覚えていてくれた。