とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

サンクトペテルブルク旅行記2019④~ロシア美術館編~

5月5日、この日は一人で朝からロシア美術館へ行く。
冬の旅行のとき入場待ちの列が長すぎて断念したのが心残りだったので、この日は開館前から並びに行くつもりだった。

開館は10時。諸事情あって(というか、ホステルのフレンドリーな女の子たちにどっか一緒に行こうと誘われそうな雰囲気があって、それを避けるため)、朝早く7時半くらいにホステルを出た。外で朝ごはんを食べて、せっかくだから朝の街を散歩した。

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ペテルの人々が愛しているという、馬と青年の像。橋の四隅の4体が四コマ漫画みたいになっていて、青年が馬を制していく様子が見える。

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これは、人が自然を征服していく様子を示しているらしい。ペテルブルクは西洋だなあ。

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人気といえばこの本屋の上の地球儀も人気だそう。前来たときは、知識がなさすぎて見逃していた。

ちょっとロシア美術館を覗きに行ったけど、まだ誰もいなくて早すぎる様子。門が少しだけ空いていて入っていく人がいるけど、おそらく従業員だろう。ということで、前日に続きこの日もカザン聖堂へ行ってみた。

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前日と違って電気がついていなくて、暗めの厳かな様子だった。前日とは違う儀式が見られた。
ちなみに、カザン聖堂の前はちょっとした広場になっているけど、

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大量のハトにカモメが混じっていた。のけ者にされてて不憫だった。

 

開館30分前の9時半少し前、美術館のほうに戻ると、ちょうど1組の親子が並ぼうとしていた。

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前のプーシキン像のある公園から、しばし様子をうかがってみると、そのあとだんだん並ぶ人が出てきた。そこで私も便乗し、列に加わる。結局、10時までに並んだ人はそこまで多くなかったけど、20~30人くらいいたんじゃないだろうか。

 

10時、遂に開館。正面の出入口は開いていなくて、向かって右側の小さな入り口から入った。チケットを買って、荷物を預けて、オーディオガイドを借りて、いざ出発。

この建物も、もともとは皇帝の兄弟か誰かのための宮殿だったそう。

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エルミタージュやペテルゴフのような豪華な部屋に、皇帝貴族の肖像や彫刻が並ぶ。

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この部屋は自慢の部屋らしい。

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しかしそういう一部を除き、エルミタージュと違って内装の大部分は美術館仕様に改装されている。

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広くてロシア美術が豊富で、いい美術館だった。

…と思ったのだけど、よく考えたらわたし、美術の良し悪しなんてわからないしロシア美術と他の違いもよくわからない。なにが良かったんだろう、と思ったら、帰りの飛行機で読んでいた本にこんなことが書いてあった。

エルミタージュ見学のときのように、規模と内容に圧倒され、力尽きて降参という敗北感は残らないので、よい印象をもてる美術館と言えるのではないか。 

まさに、そのとおりすぎて笑った。
引用元はこちら。
小町文雄著『サンクト・ペテルブルグ よみがえった幻想都市』

 

 

 美術作品については、こちらのTwitterでいろいろ見られるのでどうぞご覧ください。ロシア美術館で印象に残っているものも、もちろんツイートされている。

ほかには、日本を描いた画家と、

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この群島の女神のような絵。

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これ、タイトルとか画家とか分からないのだけど、異世界ファンタジーのようで好き。

 

たっぷり3時間ほど見て、美術館を出た。

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正面には、ユーリ・オン・アイスに出ていたらしいライオン。

気を付けなきゃと思ったのは、出口。建物が2つあって、順番に見て回るとスタート地点と違う建物で見学を終わることになり、最初に荷物を預けてオーディオガイドを借りたところと正反対の位置になる。ゲートを出たあとどう戻るのかが分からなかったので、わたしは展示室内を逆流して最初のところに帰った。たぶん、出てからも戻れるのだろうけど。

そうして無事オーディオも返して荷物も取って、空港へと向かったのだった。

 

もう6月に日本へ帰るし、これでペテルブルクは最後だなあ。またいつか来ることがあるのかなあ。
…なんて思ていたら、案外また来ることになりそうである。その話はまた、そのうち。