とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

ロシア南部ガリャーチー・クリューチ旅行記

わたしが今住んでいるのは、ロシア南部のクラスノダールという町なのだけども、そこから電車で一時間半ほどの「ガリャーチー・クリューチ」というところへ日帰り旅行をした。なかなかいいところだった。

地名を直訳すると「熱い源泉」すなわち温泉のような意味になるこの町は、気候があたたかく鉱泉水が出るので、昔から保養所として栄えてきたそう。今でも年を取ってからここに引っ越す人がいる(同僚教師のお母さんがまさに)。自然が豊かなので、もちろん観光地としても人気。
ちなみにクリューチは、鍵のクリューチと同じ。最初は天気予報とかで地名を聞く度、熱い鍵って変な地名だなーと思っていた。大地を開いて湧き水を出す、と考えると、鍵ですよね。

 

この日は学生に誘われて行くことになった。学生と一緒のときは、基本「わたしロシア語わかんないからみんな連れてってね」スタンスなので、全てお任せ。くっついていってこんな電車に乗り、こんな駅に着いた。

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連休ということで、降りる人も割といた。
ここから目的のサナトリウム(=療養所)までは結構遠いので、バスに乗って行く人が多いのだけど、さすがお金はないけど体力のある学生たちは歩いて行くのでついて行く。

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めちゃいい天気…というか、暑かった。30分くらい市街を歩いてサナトリウムの敷地に入る。

ここからさらに公園をずんずん歩いて行くと、ついに、目的の川に出た。おお!きれい!と疲れも回復する勢い。

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山の緑と川の緑がとてもきれい。

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水が、深さとおそらくはプランクトンとミネラルの濃度で、きれいなグラデーションになっている。写真より実物のほうが、みずみずしいぶんもっときれい。きれいな水ようかんみたい。あまりいい例えではない。

上の橋の脇に、おばちゃんたちが座っていた。どうやら足湯があるらしい。

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水温は分からないけれど、こんなところで足湯だなんて驚き。

この写真の真ん中の木は、真っ白。

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これはポプラで、ロシアには多い。この時期はこんなふうに綿毛でいっぱい。木が真っ白になる上、あたりに綿毛が飛び交ってなんとなくファンタジックになる。ただし、ロシアの子どもたちにとっては特に感動はないようで、学生からは「校庭が綿毛まみれになるから先生に掃除させられた」「よく燃えるから集めて火をつけて遊んだ」みたいな思い出が語られた。

 

高い位置からあたりを見ると、なんだか日本にもありそうな山の光景。

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ロシアは決して、万年雪の国ではないのです。