とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

冬のサンクトペテルブルク旅行記2018④~エルミタージュと救世主教会編~

2018年1月4日(木)、この日はサンクトペテルブルクの最終日。朝からエルミタージュ美術館へ。
この日までエルミタージュをとっておいたのは、木曜日が入場無料だから。年始の連休中だし人が多いだろうということで、夜明け前から現地へ向かった。

f:id:eucot:20190224045309j:plain

…というとものすごく早朝から行ったように聞こえるけど、夜明け前と言っても9時である。
開館1時間前。でもこの時点で結構な人が並んでいた。もうちょっと寄ってみると、

f:id:eucot:20190224045403j:plain

こんな感じ。
待ってる間はめちゃ寒かった。1時間待ち、中庭に入った後にさらに30分ほど待った(ちなみに、開館以降に来た別の友人は3時間くらい並んだらしい。考えただけで凍えそう)。待っている横にテントがあって、温かいお茶が無料で配られていた。

f:id:eucot:20190224045517j:plain

10時半ごろ、ようやく入場。

中に入ると、さすが宮殿!どんなガイドブックにもあるだろうとおり、作品以前に建物自体が美しい。わたしたちは3時間くらいで出るつもりだったのだけど、その程度じゃ正直四方上下の壁を見るので精一杯。

f:id:eucot:20190224045423j:plain

例えばこの玉座の間。
絵画はもちろん、シャンデリアは美しいし、壁紙は鮮やか、天井もこまやか。しかし気になって仕方なかったのは、この床。

f:id:eucot:20190224045450j:plain

寄木が美しい!
日本で言う寄木細工とは方法がまるで違うらしいけども、詳しいことはさておき、素敵な床がたくさんあった。
天井や壁の美しい写真は他の旅行記にお任せするとして、床を載せる。

f:id:eucot:20190224045543j:plain
f:id:eucot:20190224045655j:plain
f:id:eucot:20190224045610j:plain
f:id:eucot:20190224045730j:plain

美しいと思いませんか。

このピアノも素敵だった。ハープは佇まいが絵になる。

f:id:eucot:20190224045835j:plain
f:id:eucot:20190224045934j:plain

意外なことに、革命や戦時に関する展示もあった。

f:id:eucot:20190224050027j:plain
f:id:eucot:20190224050433j:plain

こちらは、寄木ではなくモザイクの床。

f:id:eucot:20190224050828j:plain

すばらしい部屋はいくらでもあるのだけど、この2つの回廊が格別だった。写真では切り取られてしまうけど、目で見るとただもう一面がアートで圧倒される。

f:id:eucot:20190224051052j:plain
f:id:eucot:20190224052304j:plain

人の手で作り上げたもの、という意味を込めての「アート」。手の働きの途方もなさを感じた。

 

3時間ほど見て回って14時。外の列は、まだまだ。

f:id:eucot:20190224053748j:plain

おなかがすいたので、近くのラーメン屋「麺屋正宗」へ行く。元旦からずっと狙ってたけど、休みだったり営業時間を短縮していたりしたので、ようやく機会を得られた。

f:id:eucot:20190224053943j:plain

この海苔と煮卵いいですね!!
おいしかった。ただ、味噌ラーメンより醤油ラーメンのほうがたぶんおいしい。

店を出ると、もはや薄暗い。血の上の救世主教会へ向かう。教会前の通りにはおみやげ屋さんが並んでいて、そこも楽しい。

f:id:eucot:20190224054109j:plain

教会の中に入ると、さっきの2つの回廊をしのぐ圧倒的なアートがあった。

f:id:eucot:20190224054150j:plain

いろいろな正教の教会へ行ったけれども、ここで一番圧倒された。金で飾られた教会よりも、この聖人画が美しい。
…とわたしは思ったのだけど、われわれ一行の中も、この「絵の血の上派」と「黄金のイサーク派」とに分かれた。みなさまどちらでしょうか。わたしの中では、いまだにここ以上に息をのんだ教会はない。

 

その後、2度目のマリインスキー劇場へ。今度はシーズンらしく、バレエ「くるみ割人形」を鑑賞。

f:id:eucot:20190224054651j:plain
f:id:eucot:20190224054941j:plain

幕間の食事とお酒もたしなみ、文化人気取りで文化と芸術の街を終えたのでした。

 

次の日は、電車で移動し、ロシア最古の町「ヴェリーキー・ノヴゴロド」へ。次回に続く。