とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

冬のサンクトペテルブルク旅行記2018③~エカテリーナ宮殿編~

2018年1月3日、この日は前日に出会ったばかりの親切なロシア人(わたしから見れば友達の友達の友達)に車を出してもらい、ツァールスコエ・セローへ行く。

ツァールスコエ・セロー、またの名をプーシキン。エカテリーナ宮殿といえばここ。
呼び名がいろいろあってややこしいけども、行政単位上の名称が「サンクトペテルブルクプーシキン区(ここで学んだプーシキンを記念して付けられた)」であり、エカテリーナ1世のために建てられた宮殿があるため、皇帝の町を意味する「ツァールスコエ・セロー」と伝統的に呼ばれている、というもの。どれを言っても現地の人には通じるけど、「プーシキン」と言っていることが多かった。

 

朝9時くらい、まだまだ暗いうちに待ち合わせてペテルブルクの中心を出る。
おそらく正月休暇中なこともあり、思ったより早く、1時間足らずで着くことができた。開門10時にぴったり、ちょうど夜も明ける。

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順調、と思ってチケットを買いに行くと、しかし全然順調じゃないことが発覚した。
入場人数に制限があり、どうやらネット予約の人が多いため、10時から入場できる当日券は無いとのこと。
2時間、待つことになった。

待つことはいいのだけども、待つ場所がない。この真冬のロシアで、庭で、屋外で並んで待たなければならない。
幸い4人いたので、交代で並びながら周りの庭を散策したり、おみやげ屋の並ぶエリアを見に行ったりした。

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2時間退屈はしなかったけど、寒いものは寒かった。

 

ようやく時間が来て、入場。
そこは、庭の雪と冬木、ほぼモノクロを2時間見慣れてしまった目にはちょっともう激しすぎた。

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四方八方がゴージャス。

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大広間が一番すごかったけども、ほかの部屋もそれぞれ雰囲気があってコンセプトを感じる。こちらはおそらく、「コンセプト:東アジア」のお部屋。

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この、一面に絵画のある部屋が個人的に好きだった。

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ただし、有名な「琥珀の間」は撮影禁止なのでご注意を。

出口付近には、戦争時の破壊に関する展示も。

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当時奪われた大量の琥珀の行方は、いまだ謎のままなのだとか。

車を出してくれたペテルっ子へは、入場券代をこちらで出すくらいのお礼しかできなかったのだけども、彼女も実はここへ来るのは初めてだったのだそう。来られてよかったと言ってくれたのがよかった。

 

プーシキンからペテルブルク市街へ戻り、ロシア美術館へ行ってみる。
このとき15時くらい。しかし、人の列が猛烈に長くて断念。門越しに入口のライオンたちだけ撮ってきた。

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結局、この旅ではロシア美術館に行けなかった。いまだに行けていない。

その後、友人の友人と合流して、ロシア料理レストランへいった。

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店内には伝統的なロシアの家が再現されていたりして、いい感じのレストランだったんだけども、店の名前や場所がわからない…。センナヤ駅の近くだったはず。わかったら追記します。

 

その後、マリインスキー劇場へ。オペラ「アイーダ」を見に行く。

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アイーダそのものは、実はよくわからなかった。考えてみたらわたし、歌心がないばかりか、イタリア語の歌詞もロシア語の字幕も理解できないんだった。

でも、この劇場自体に盛り上がれる。

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左に見えるのは、かつて皇帝が座ったVIP席。VIP席には入れないけども、その真上にある王冠は見に行ける。

なお、芝居の作り手側に回ったことのある人にはあるあるだとも思うけれど、テクニカルなところを覗き見るのも楽しいですよね。

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歴史的劇場における、最新の照明設備がこちら。

 

1月4日は、サンクトペテルブルク最終日。朝からエルミタージュへ行きます。