白夜のサンクトペテルブルク旅行記2019②~ペトロパヴロフスク要塞編~
2回もサンクトペテルブルクを旅行したのに、一度もネヴァ川の向こうに行っていない!ということで、3回目の今回はペトロパヴロフスク要塞へ行くことにしていた。
それはどこかというと、白夜のネヴァ川の対岸に見えていたとびぬけて高い塔...
...右のほうの、これがあるところである。
1703年、ピョートル大帝がサンクトペテルブルクの街を作ったときに建設した要塞。今まで残っているその時代のものは少ないようで、ペテルブルク最初にして最古の旧跡だそう。
ネヴァ川の中州を壁で囲んで作った要塞で、ここには地下鉄の駅がないので、対岸の駅で降りて中州への橋を渡るのがいちばん近い。
この橋の下には川遊びする人がたくさん。
確かに遊びしたくなる暑さ。そんなにきれいな水だとも思えないけども、、、たぶん気にしてないんだろう。
橋を渡って、要塞の門もくぐると
うさぎの像がたくさんある。
もともとこの中州は「うさぎ島」とよばれていたらしい。
そして、対岸から見えていた塔が近づいてくる。
ここは、ペトロパヴロフスキー大聖堂。ペトロはすなわちピョートル。ピョートル大帝時代の貴重な建物。
中は、きれいで明るい、むしろ新しい感じのする教会だった。
ここでいちばんぞくぞくするのは、ロシア皇帝たちの棺だ。
ロシア正教の教会にはよくあることだけども、この地上階に遺体を収めた棺が安置されている。
奥の左が、エカテリーナ2世。
手前の右が、ピョートル大帝。
このあと、牢獄跡を見に行った。スーズダリで見た牢獄と同じような作りだったけど、さすがにもっとずっと部屋数が多かった。各部屋に、投獄されていた人の名前と説明が続く。ゴーリキーもいた。
ほかにも博物館などあるのだけど、この日は水曜日で、あいにく大聖堂とこの監獄以外は休館日だった。博物館には、歴史的な品と言うよりほかではなかなか見られないような当時の生活用品があるようで、おもしろいらしい。時間を使おうと思ったら使えそうな場所。
しかし私は、15時にここを出て地下鉄の駅に戻って空港へ。要塞と地下鉄の駅の間にはきれいなモスクもあって、そこも気になったけど断念。
こうして、こんどこそ最後の(もしかしたら人生最後の)ペテルブルク旅が終わったのでした。そんなこと言ってまたすぐ来てしまったらどうしよう。