タタルスタン・カザン旅行記2019③~カザン市街散策・後編~
続き。
見所15個のうち9個目と10個目は、バウマン通りという、歩行者専用でカフェやレストランやおみやげ屋がならぶ通りにある像2つ。
まずはこちら、エカテリーナ2世の馬車。
18世紀にエカテリーナ大帝がカザンを訪れた記念に建てられたそう。1000人以上を引き連れてきた女帝の来訪は当時たいへんなことだったよう。
その近くにあるのは、カザンの猫。
サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館の地下ではたくさんの猫が飼われているのだけど、これは「カザンには猫がいるおかげでネズミがいない」と聞きつけたエリザベータ・ペトローブナがまねして始めたことらしい。
カザンのおみやげ屋には、かわいい猫のマグネットがたくさん。飴細工みたいな猫のマグネットを気にいっていくつか買っていったら、学生にも人気であっという間に猫からもらわれていった。
リストの11個目はブラク運河。
特別見所があるわけではないかなーと思ったけど、川沿いを歩くのは良い。
下っていって、12個目の1000年記念公園へ。
市の建設1000年を記念して作られた公園。とてもきれいで整っている公園。が、しかし、いかんせん暑かった。カザンの公園はどこも日影が少なかった気がする。
初日の最後、13個目は「ふるさとのむかし」という名の遊び場。
「タタルスタンの古き時代を再現」みたいに書いてあったけど、行ってみたら、昔風の小屋や遊び道具のある子供向けの公園みたいな感じだった。カラフルでかわいい場所。子どもたちがたくさん遊んでいた。
ここまで地図上で見ると結構距離があると思ったけれど、順番に見ながら歩いてきたらそんなに遠くは感じなかった(疲れたけど)。しかも時間もあまりかからなかった。クレムリンでエルミタージュに入って来ればよかった。
おみやげ屋などを素通りしたバウマン通りへ戻って、今度は店を物色しながらクレムリンのほうへ戻ることに。
この通りには、馬車と猫以外にもたくさんの像が立っていてたのしい。わたしのいちばんのお気に入りはこの馬。
素敵なフォルム!いい目。体中の意匠もいい。
次点はこの時計かな。馬が好きらしい。
通りをずっと戻っていって、クレムリンに帰る。ちなみに、わたしはこのときには乗らなかったけど、地下鉄に乗って戻ってもいいと思う。地下鉄のホームも青いタイルでイスラミック。
そしてクレムリン駅を上がったとことにいるのがこのドラゴン。ついついドラゴン越しにクレムリンとモスクを入れて撮ろうとがんばってしまう。
クレムリンの下をぐるっと回ってみる。この白いクレムリンになる前は、モスクワと同じように赤レンガのクレムリンだったそうで、そんな歴史が覗いていた。
まだまだ時間はあったのだけど、暑くて疲れてきて足が痛くなってきたので、一回ホテルに戻ってシャワーを浴びた。日没のころ、クレムリンの上から見えていた豪華な建物「農業宮殿」とかいう建物を見に行ってみる。農業者のための政府機関らしい。
この、木!建物の一部として立体的に作られていて、神話の木みたい。それもそのはず、カザンの名前の由来と言われる伝説を表しているらしい。(でもその伝説の内容は未調査。。。シュユンビケ塔にまつわる諸説と、クレムリン前の囚われの像の意味と合わせて、この話も後日調査しよう。)
建物のガラスにちょうど夕日がうつって、とてもいい時間だった。
この日は、これで終わり。翌日はちょっと遠出します。