とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

ロシア黄金の環旅行記2019③~ロストフ・ヴェリーキー編~

黄金の環2都市目。
セルギエフ・ポサードから直通の長距離電車に乗れたら良かったのだけど、もうだいぶ前に売り切れていたので、エレクトローチカ(ローカル電車)を乗り継いで行くことにした。
「アレクサンドロフ1」という駅で乗り換えるらしい。

セルギエフ・ポサードからアレクサンドロフまでは1時間1本くらいあるのだけど、そこから先がものすごく少ない。実質私たちが乗れるのは1本しかなく、これを逃すわけにはいかない。セルギエフ・ポサードではアレクサンドロフ1までの切符しか買えないので、窓口で買う。

Googleで乗換検索すると、13時に出て乗換の待ち時間1時間と案内されるのだけど、ヤンデックス(ロシアの会社)で検索すると14時に出て10分で乗り換えればOKと出た。ロシアを信じて頑張って乗り換えることにする。

 

…そうしたら、本当に「ロシア式乗り換え」をすることになった。。。

アレクサンドロフについたら、この車両は終点なのでみんな降りる。しかし、ホームからの出口が狭い。結果、ものすごく詰まっている。これに並んでいたら見るからに間に合わない。。

と、ふとその横を、線路に飛び降りてゆうゆうと通過していく人たちがいた。これを、やるしか、ない。

高さがあるのでちょっと大変だったけど、一緒に飛び降りたおじさんが手を貸してくれた。旅の仲間は助け合うものさ、みたいなことを言っていた。ありがとう。

切符売り場で切符を買おうとしたら、その線のは車内で買ってと言われたので、ホームに戻って無事乗り換え完了。一つ目の難関、クリア。混んでいたけど空席を見つけて適当に座る。切符は、電車の中で車掌さんが回ってきたときに買えた。

ここからまたしばらく電車に揺られる。道中車中はこんな感じ。

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人が住んでいない地域を走っているときはネットがつながりにくい。

そして、「ロストフ」という駅に着いた。駅では、案内窓口みたいなところで荷物を預けることができた。

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上にのってる船はどんな意味があるのだろうか。ヴォルガ川ヴァイキング

ロシアにロストフという地名は実はここだけではなく、ここはヤロスラヴリ州のロストフ、またの名をロストフ・ヴェリーキー(偉大なるロストフ)。他にロストフ州ロストフ・ナ・ドヌ(ドン川のロストフ)がある。ワールドカップの試合があったのはこっち。ロストフ違いで間違った方に行ってしまって、念願のワールドカップ観戦ができなかった外国人サポーターの笑い話(あるいは悲劇)もあった。

 

駅から中心まで歩いて20分くらいということだったので、歩いて行った。メインっぽい通りをひたすら直進すると、それっぽい建物が見えてきた。

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ここがクレムリンらしい。ここは銀色のたまねぎ。色はシンプルだけど形がきれい。
ぐるっと回ってクレムリン内へ入り、この聖堂に入った。

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中は、かなり修理中だった。ソ連時代に放置されてしまった成れの果て、ということだろうか。修理して保存してほしいなあ、ということで寄付金箱に少々寄付。

クレムリン内には鐘の塔もある。登れるようなので行ってみると、

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こんな狭くて急な階段を上ることになる。入場料少々。
狭いなーなんて思うけど、その昔敵国の急襲を告げるために誰かが全力で駆け上がったのかしら!とか思うと俄然萌える。
(ちなみにすれ違えないので、降り口には信号があった。青にならないと降りてはいけない。)

上にのぼると、鐘の大きさはもちろん眺めが良かった。

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川が見えた。ヴォルガ川だろうか。

 

このクレムリンからつながった先に野外ミュージアム(おそらく修道院)があるのだけど、クレムリンくらいしかないと思っていた私たちはのんびりしすぎて、時間が半端になってしまったので入らずに帰ってしまった。でも、クレムリン側をさくさくっと回ってそちらに入場したら、もっといろいろ見られたんだと思う。そっちは緑のたまねぎがきれいだった。

 

また歩いて駅まで戻る。線路には丸太を運ぶ列車が止まっていた。こんなものもロシアらしい。

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次は、予想以上にいい街だったヤロスラヴリへ。