ロシア黄金の環旅行記2019①〜2日間強行突破の記録〜
5月といえば日本ではゴールデンウィークですが、ロシアもこの時期は祝日続きで連休。この貴重な10連休にわざわざロシアへ来てくれた友人と、5日間旅行した。
まず2日間で黄金の環の5つの町を回るという強行スケジュールを無事敢行したので、その概要を。
黄金の環とは？
モスクワ周辺に位置する古都をつないだ環状の都市群。ロシアがロシア帝国としてまとまる前の公国の中心として栄えた諸都市で、古き良きルーシのクレムリン（城壁）や教会が残る。
スーズダリのクレムリンにあったこちらの地図部分を拡大すると
こんな感じ。
縮尺もないので分かりにくいけども、古都が点在している。詳しくはWikipediaをどうぞ。
何かを見たくて旅行する人にとっては似たような街並みかもしれないけど（そういう意見もあった）、そこへ行きたくて旅行する人というのもいて、わたしは結構そちら。そういう人にとってはぜひともぐるっと回りたいルートといえるでしょう。
とそこに、同行する友人が『地球の歩き方』には２日で回れると書いてあるよ！と言ってきた。それならじゃあ回ろうじゃないかということに。
『地球の歩き方』記載の歩き方例
１日目の朝７時にモスクワを出発し、セルギエフ・ポサード、ロストフ・ヴェリーキーを経てヤロスラヴリで一泊、翌日７時に出発してスーズダリとウラジーミルを見学してモスクワに帰ってくる、というモデル日程表が書かれていた。
これに倣って交通手段を調べる（のだが、チケット予約に結構苦戦した。その模様は前回記事をご参照ください）。
実際たどった経路と交通手段
１日目
09:20 モスクワ発
-普通電車-
10:30 ポサード着 / 12:40発
-普通電車-
14:30 アレクサンドロフ乗換
-普通電車-
15:30 ロストフ着 / 17:30発
-特急電車-
18:30 ヤロスラヴリ着
-宿泊-
２日目
11:00 ヤロスラヴリ発
-バス-
13:00 イワノヴォ乗換
-バス-
14:30 スーズダリ着 / 17:30発
-バス-
18:30 ウラジーミル着
※普通電車＝エレクトローチカ。座席指定なし、予約なし。
※特急電車＝座席指定。ネットで事前予約可。
そして22:00、寝台列車でペテルブルクへ。
…だいたい、地球の歩き方どおりに歩けた。うまくできている。モスクワ出発が遅れてヤロスラヴリに着いたときには教会が閉まっていて、翌朝見てから出たら結局ウラジーミルでどこも閉まっている時間になった。やっぱり朝７時発をおすすめする。
経路を調べるのに役立つサイト
移動手段が特急直通とか普通で乗り換えとかバスとかいろいろあるので、選択肢を幅広く調べるのに苦労したけれど、だいたいGoogleマップとヤンデックスで選択肢確認→交通機関チケット購入サイトで空席確認（できれば購入も）という流れでスムーズに調べられた。
このヤンデックスのサイトは便利だった→https://rasp.yandex.ru/
度々使っている交通チケット購入サイト→https://www.tutu.ru/
入れておくと良い携帯アプリ
私のロシア生活に欠かせない地図アプリ、2GIS。
乗り換え検索もできる。
都市・地域ごとにデータをダウンロードしてオフラインで使える。都市をまたいだ検索はできないけど、情報豊富で市内の乗り換え検索（バスの番号とか）にすこぶる重宝するので、ぜひ事前に旅行先の町の分をダウンロードしておくことをおすすめする。
あと、この２日間常に「次のチケット買えなくてここで立ち往生したらどうしよう」というスリルと戦っていたわけだけれども、いざとなったらタクシーを呼べるようタクシーのアプリも入れておくと安心。
感想・注意点
それぞれの町での旅行記は後で書くとして、２日間強行突破の感想を。
・ヤロスラブリ、スーズダリは見所が多いので時間を使いたい。それ以外は2時間あれば大丈夫(あまりのんびりはできないけども)
・エレクトローチカ（普通電車）は車内でも切符が買える。予約不要(というかおそらく不可)
・バスは当日買える。が、バンタイプのバスで席数が少ない。（わたしはネット購入ができなかった。）
・ヤロスラヴリースーズダリ間のバスは、直通（１日１本９時台）に乗るよりイワノヴォまでのエクスプレスに乗ったほうが所要時間が短いかもしれない（乗り継ぎがうまくいくかどうか次第）。
・以上より、『歩き方』の提案どおり2日で5つの町を回ることができる。
・ただし、「次の町で立ち往生するかも！！」という恐怖と常に隣り合わせのため、帰国日程ギリギリの挑戦はオススメしない。
ともあれ、無事ぐるっと回れて大満足の旅だった。次から１つずつ書いて行きます。
