とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

ロシア黄金の環旅行記2019⑤〜スーズダリ編〜

5月2日。ものすごく寒くて雨模様な日。

 

ヤロスラヴリからスーズダリへ移動するには、

(1)9:30の直行バス(1日1本)
(2)イワノヴォ(発音はイワーナヴァに近い)という町まで電車(でも本数少ない)で行って、そこからバス
(3)イワノヴォまでバスで行って、そこからまたバス

の3パターンある。しかし、朝のんびりすることにしたのでもう(1)は過ぎてしまったし、しかも前日の時点で売り切れ。(2)もいい時間の便がなくなってしまった。よってバスで行くことに。

 

バスターミナルに10時くらいに着いた。売り切れを恐れていたけど、11時のイワノヴォまでのバスが買えた。一安心。(イワノヴォからさきはまたイワノヴォで買わなければならない。)

なお、出発前にこの便のチケットは売り切れていた。ロシアでも連休の初日だったのでとくに混雑している日だったと思うけど、バスというよりバンだったので席数は少なかった。無事買えて何より。

 

イワノヴォのバスターミナルに着いたのがおそらく13時少し前。時刻表を見ると13:05と14:05がある。13時もうダメかなー1時間あるならちょっと町見ようかなー(ここも黄金の環のひとつに数えられているので)と思いながら窓口に並び、スーズダリへと告げると、なんと超高速で13:05のを売ってくれた。このときちょうど13:00。

このおばちゃんのおかげで、14:30くらいにスーズダリへ着くことができた。結果的に、9:30の直行バスと変わらない時間に着けた。素晴らしい。

バスターミナルでは荷物を預けられた。売店のおばちゃんに聞いたらチケット売り場で料金を払うように言われ、払ったら預かってくれた。たぶん、これが正しい流れなんだと思う。

 

スーズダリには冬にも来ていたけど、もろもろの事情によってまた来たいと思っていた。

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あのとき雪原みたいだったバスターミナルまわりは少し緑になっていた。

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以降、1月の夜と5月の昼間のコントラストをお楽しみください。ただ5月のこの日も寒くて曇っていて、五月晴れじゃなかったのが残念だけど。

バスターミナル15分くらい真っ直ぐ歩くと広場に出る。そこからはお土産屋がならび馬車も走る。観光客には環の中一番人気な街だそう。

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家族連れも多かった。

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さらに進んでクレムリン

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この古い木造教会の写真はどちらもお気に入り。

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前回は入らなかったクレムリンの博物館に入った。思ったより盛りだくさんでおもしろい博物館だった。

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このテーブル、めちゃアーサー座ってそう!と密かに興奮(ドラマ『魔術師マーリン』の話)。

 

もう一カ所、1月には行けなかった修道院にも行けた。最初の広場から、また20分くらい。街を見ながら歩くとそんなに遠くない。

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右側の鐘楼の時計の文字盤が、数字じゃないぞ?と気になったのだけど、

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いま改めてみたらキリル文字のabc...だった。以前はこう書かれていたんだろうか。いろんな博物館で昔の時計を見てきたはずなのに、全然覚えがない。

ふと案内板を見ると「監獄はこちら」とある。修道院に監獄??と思って見に行った。詳しい説明が分からなかったけど、スターリン時代の監獄だった模様。宗教禁止のソ連時代には教会も倉庫に使われたらしいので、粛清の関係で使われていたのかもしれないし、聖職者を収監していたのかもしれない。

 

この修道院の前で、飲みたかったメドブーハを飲んだ。もとははちみつのお酒で、ノンアルコールも売っている。

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一緒に買ったプリャニクというソフトクッキーみたいなお菓子も、はちみつが練りこまれている。上にシュガーグレーズがかかっていることが多いけど、これはかかっていなくて甘すぎなくて、おいしかった。「愛する人に贈る」と書いてある。自分で食べた。

修道院の前にタクシーが泊まっていたので、バスターミナルまで乗った。250ルーブルくらいだったと思う。

ウラジーミルへのバスは毎時1~2本出ているけど、次のバスはもう席が売り切れていた。でも1時間足らずの道中なので、立って乗っていくことにした。立ち乗りできないバスもあるだろうけども、これはたぶんローカルバス扱いなので大丈夫だった。切符を買うときも、電車や長距離バスと違ってパスポートを見せなくてよい。ちなみに「立って乗ります」と言うときのロシア語は「ストーヤ」だった。発音「スタヤ」だと思っていたから窓口のおばちゃんが言うのを聞いて知った。やはり、言葉は使えば上達するのである。わかっては、いるのだけども。

 

さて、次はウラジーミル。この2日間最後の街であります。