とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

タタルスタン・カザン旅行記2019①~タタールについてなど~

ロシア生活もあと少し。
6月22・23日の帰国前最後の旅行先に、前から気になっていたカザンを選んだ。

 

気になっていた理由は3つ。
イスラムの文化も併せ持つタタルスタン共和国を見たかったこと
・とてもきれいな街だという評判をよく聞いたこと
・わたしの受け持ちの学生の中でわたし的トップの美男美女がともにタタルスタン出身だったこと
である。3つ目が主力。

というわけで、イケメンが多いに違いない!ということでタタルスタン共和国のカザンへ行くことに。

 

ロシアの中に共和国??って最初はよくわからなかったのだけど、地域で分けられた行政区分が州や地方、民族で分けられた区分が共和国や自治州となるらしい。それらを合わせて、ロシア連邦

タタルスタン共和国は、その名のとおりタタール人の共和国。(とはいっても実際にはタタール人は住民の半数ほどで、ロシア人や他の民族も住んでいるし、ほかの地域に住んでいるタタール人ももちろんいる。)

タタール人と聞くと、日本ではモンゴルを思う人が多いかもしれない。でもロシアで言うタタール人は少し違って、もともと遊牧民族をまとめて指していたらしい。遊牧民族にはモンゴル系も含むけど、むしろトルコ系(=テュルク系)が多く、その結果だんだんロシア国内のトルコ系の人をまとめて指すようになったらしい。

元来いろんな遊牧民をひっくるめて呼んでいただけあって、地域ごとに〇〇タタールというグループがいくつかある。そしてタタルスタンに住むのは「ヴォルガ・タタール(またはカザン・タタール)」で、特にロシア人との混血が進んでいるよう。

こうして、もともとモンゴロイドだったテュルク系がアラブの人々との混血していまのイケメントルコ人になったように、カザン・タタールは、ロシア系の白い肌と長い手足にモンゴロイドの濃い色の髪と丸くやわらかい輪郭を併せ持つ、わたし好みの美男美女になったのである(推測)。

 

…イケメンかどうかは置いておくとして、ともかくロシアで言うタタール人というのはモンゴルのイメージとは異なって、ヨーロッパ系の顔をしてイスラム教を信仰する人たちだ、ということだ。文化や民族の融合点ということでロマンを感じるのは中央アジアと似ている。

 

今回持ち時間は土日の2日間。例のお気に入りのイケメン学生に見所を聞いてみたところ、「タタルスタン出身だけどカザン出身じゃないからわからない」と。そりゃそうだ。しかし、こんなサイトを見つけて教えてくれた。

Что посмотреть в Казани за 2 дня самостоятельно - маршрут, фото, описание, карта

ロシア語のサイトだけど「カザンを2日間で見て回る方法」。せっかくだからこれに従ってみることにした。

 

さて、ようやく旅行記

21日(金)の夜にカザン空港着。バスは渋滞で遅れているということだったので、500ルーブル出してホテルまでタクシーにのった。
今回の宿はこちら。

www.tripadvisor.jp

宿の感想としては、うーん悪くないけど…という感じ。安く一人部屋に泊まりたかったから決めたけど、もっといいとこありそう。

 

もう夜だったけど、少しだけ近くを見て回る。クレムリンの向こうの川沿いはちょうど夕暮れ。

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9時過ぎてもまだほんのり明るいので、みんな散歩したり涼んだり走ったりサイクリングしたりしている(ただし、高めのディナーレストラン以外のカフェなどは閉まっていて、食事の場所を探すのに困った)。

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夜のクレムリンはライトアップされてきれい。これはクレムリン内のモスク。

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じっくり見るのは翌日に取っておく。翌日は市内を歩き回ります。