とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

ウズベキスタン旅行記2014③~ティムールのサマルカンド編~

10月26日、サマルカンドの2日目。この日はグリ・アミール廟とレギスタン広場へ行く予定。
晴天だった前日よりは雲が出て、少し涼しく秋らしい日。まずは腹ごしらえ。

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この赤くて甘いジュースは、今思えばロシアのモルス(果汁とシロップの甘い飲み物)と同じようなものだったんだろう。絶対カロリー高いけど好き。

 

グリ・アミールは、ティムール帝国を築いたティムールとその一族が眠る霊廟。

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モンゴル帝国とかティムール帝国とか、遊牧民族系の歴史はとても興味あるけど目まぐるしすぎて全然おぼえられない。おぼえられないくらい目まぐるしいから好きなのだけど。

廟の中に入ると、前日に見てうきうきしていたどんな青いアラベスクよりも細密な青と金が!

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この、目の前の浮かび上がるような青!
蜂の巣みたいな幾何学模様とあわせて、青と金だけの装飾が気高い。

細かさがすごい。
木の扉はチョコレートみたいだった。

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この近くのベンチに座って、おじさんがコーランを唱えていた。アラビア語分からないのでコーランかどうかなんてわからないけど、あの詠唱の感じは映画で聞いたコーランだと思う。コーランを実際に聞いたのはこの時が初めてだった。

 

そこから、また歩いてレギスタン広場へ行く。

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昨日は通り過ぎたけど、今日は広場の三方を囲む旧マドラサの中へ入ってみる。

ここでなぜか、ほかの観光客(おそらく外国人)からよく「一緒に写真を撮って」と言われた。撮ると何事もなくありがとうーと去っていった。なんだったのか分からないけど、なんか有名人みたいで気分は悪くなかった。たぶん東アジアの顔が珍しかったのでしょう。


イスラム建築では、この外が四角くて中がアーチの入り口部分をイーワーンと言うらしい。偶像崇拝を禁止するイスラムで、こんなふうに目があるデザインはめずらしいのだとか。

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このイーワーンをくぐると、中庭がある。もともとは学校だったりしたようだけど、今はおみやげ屋がならぶ。

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ナンの食品サンプルっぽいマグネット買いました。
クオリティはピンキリだったので、リアルなのがあったらぜひおみやげに買うと良いと思う。

そして、さっきグリ・アミール廟を超える青と金の使い方はないと思ったばかりなのに、さっそく上回る者が現れた。

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こっちは青地に金、あっちは金地に青といったところ。
どちらが好きかと聞かれても選べないでしょう。

ほかにももちろんいろいろな展示があったり、ここで学んだ天文学者を記念した宇宙みたいな部屋があったりした。

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3つのマドラサをそれぞれ見ていると、それなりに時間がかかる。そしておなかが空く。

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レストランというか、オープンエアの喫茶店(これをチャイハナというのかもしれない)のようなところへ入る。

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中央アジア風炊き込みご飯(プロフ)はどこでもおいしかった。そして水餃子にもサワークリームが添えられるのがこの地域。ロシアもそう。最初は合わないように思うけども、食べてみればおいしいもの。

おなかを満たしてまた散歩。

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ご覧の通り、道は意外なほど整然としている。
マーケットでは、どうしても買い物してみたくて、身振り手振りでりんご1個だけ売ってもらった。ただしふつうは「りんご〇kg」というふうに重さで買うので、うっかりすると1個じゃなくて1㎏買ってしまうので要注意。

順に、来た道を逆にホテルのほうへ帰っていく。ホテルの近くには、ティムールの像があった。

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2014年の思い出ということがよーく分かるお気に入りの一枚。

 

そして夕方前にホテルに戻り、あらかじめ手配されていたドライバーさんの車でタシケントまで移動したのだった。

数時間、意外にも眠くならなくて、ぼーーっとずーーっと窓の外を眺めていた。サマルカンドタシケントも都市だったけど、その間は時代が違うみたいに農地と放牧地が広がっている。羊飼いが羊の群れを追っているところを生で見られると思っていなかった。というか、そういう生活が同時代の地球上に現存しているとあまり思っていなかった。「おしん」が人気だというのも納得できた(おしん見たことないけど。)寝ずに見ている価値のある光景だった。

 

タシケントでは、初日とホテルに入った。ホテルの前にいたタクシーのおじさんに、地球の歩き方の日本料理レストランを指して「ここに行きたいんだけど」と言ったら、そこは知らないけどおすすめがあると言われたので、そこに連れて行ってもらうことに。

着いたら、韓国料理屋だった。

でも、東アジア以外のの韓国中国料理屋あるあるで、寿司とか多少の日本料理もあったので、寿司を頼んでみた。どんなもんかしらと思いつつ注文したのだけど、

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びっくりするほどちゃんとした寿司だった。おいしかったです。

 

翌日、早くもウズベキスタン最終日。タシケントを回る。次回に続く。