ロシアにて、ソ連製バレエ『黄金時代』を観る
いま住んでいるところは、ロシアです。
というわけで月一くらいでバレエを観ているわけですが、
昨日は『黄金時代』を鑑賞。当日1時間くらい前に窓口でチケット買って、前から4列目650円くらい!日本からしたら破格!!
先にあらすじを調べたところ、ソヴィエト初期に社会主義生活を表すバレエとして公募されたという背景とか、プロパガンダ・ソ連臭・面白味なしなんてレビューとかがあって、なんか鬼か蛇かって気分で見に行ったら、、、とても、おもしろかった。
(注:公募時からストーリーはすっかり改変されてます。)
幕明けていきなりメーデーだし、体操選手みたいな衣装が見慣れなかったけど、
背筋伸び隊列揃うバレエの動きは思いのほか若き同志諸君の雰囲気と相性が良い。
ともするとこれだけで「プロパガンダ!」と嫌厭されかねないけど、ロシアではわりと多くの人にとってソ連が“古き良き時代”であるらしいことを考えると、大正浪漫みたいなもんなのかも。
ロシアに来てよく思うのは、わたしたちは知らないうちに、いまでもロシアを色眼鏡…西色眼鏡で見ているのだろうということ。「ロシアって社会主義でしょ?」って言われることも、実はよくあった。
というわけで赤い星コスチュームもだんだんレトロかわいく見えてくるから不思議だ。もちろんそれだけじゃなくて、マイム結構コミカルだし、リフト多いうえ知恵の輪かってくらいポーズ変わるし、バー支配人&踊り子はギラギラの競技ダンスみたいだし、楽しかった。
…なんて言いつつただ近くて見やすい席が取れて盛り上がれた、というだけかもしれません。前席の座高に幸運あれ。
ここにいるうちにレパートリーできるだけ見たいなあ。