冬のモスクワ旅行記2019⑨~リャザン編~
1月7日(月)、この日はロシアのクリスマス。
- 氷水で沐浴!?
- エセーニン
- 人とのつながりということ
キリスト教だけど、カトリックでもプロテスタントでもなく正教(ギリシャ正教とかロシア正教とか)って、あまり聞いたことがないかも。
でも、それです。
ロシアはロシア正教の人が多く、ロシア正教ではユリウス暦(ロシアで言う旧暦)でクリスマスを祝います。それが、現在の暦では1月7日にあたるわけです。
なので、ロシアでお正月休みといったら、だいたい年末31日からクリスマス明けの8日。
さて、そんな祝日にわたしは朝からモスクワを出て、友人の住むリャザンという町へ向かいます。急行列車で2時間くらい。
まずはばんと、こんな町でした!
この移動の時に気付いたけど、
列車の窓が三重。
防寒、大事。
さて、リャザンの駅について友人と合流すると、友人の友人というロシア人の男の人がいました。さすが、旅先世界各地で友達つくる彼女。わたしにはまねできないけど、恩恵にあやかるのは好き。
というわけで彼のエスコートのもと観光へ。
まずは、正教徒である彼の希望もあり、タクシーで1時間弱の修道院へ。
クリスマスなのでいつもより人出が多いそう。
お水(聖水というのか?)を汲んでいる人がたくさん。
ここで、彼は「沐浴」をしたいとのこと。つまり「みそぎ」です。
今年はプーチンカレンダーが日本でも人気だったそうだけど、あの中に、プーチンさんが雪の中屋外で水につかってる写真があります。
なんかのブログで、「雪の中温泉に入る大統領」とか見たけど、とんでもない、あれは温泉なんかじゃない。
氷水だ。
プーチンさんは露天でみそいでたけど、この修道院にはこんな建物がありました。
ここに、男性用と女性用の入り口があって、
中をちょっと覗いたらちょうどサウナのようになっていて、まんなかに下に降りる階段がありました。その下に、清めの水が満ちています。
覗いたとき、沐浴を終えたおばあちゃんが、お祈りを唱えながら服を着ていました。すごいな…
やる?って聞かれたけど丁重にお断り。沐浴を終えた彼は震えてた。そりゃそうだろう。
でも健康にいいと言われているそう。乾布摩擦みたいなものかしら。
たまたま居合わせて暖かいお茶をわけてくれたおばあちゃんは、「信じる者はあやかれる」と言っていた。たぶんそうなんだろう。
(ところで、日本でも12月に伊勢神宮で禊に参加できるらしい。数年前に募集を見たけど、今でもあるのかな。ロシアで沐浴する気はないけど伊勢神宮ならやりたい。祓い浄めるべきことは山ほどあるぞ。)
その後、エセーニンの家博物館へ。
…詩人エセーニンって知ってますか。
この人です。
日本だとプーシキンが強すぎて、あまり知られていない気がする。私も知らない。でもロシア人ならみんな知ってる詩人だそう。
ここは、この詩人の故郷なのです。
生家や勉強した教会など、古い村がそっくり
彼の博物館になって残っています。
タイムスリップしたみたいなおねえさんたちは、昔の暮らしを再現しながら家を回ってお芝居をしてくれます。
ここから見える冬のオカ川も良かったなあ。
エセーニン、読んでみようと思いました。
余談ですが、雪うさぎ作ると受けます。雪だるま作るより簡単だし、冬の一芸におすすめ。
中心地に戻り、ごはんを食べたら、もう暗くなってたけどクレムリンへ。
やっぱりここでも滑ってました。手頃な坂を見ると滑らずにはいられないらしい。
ちなみにクレムリン近くにもエセーニンの像があります。
ちょっと長崎の平和祈念像って思ったけど、ちゃんと調べたら全然違った。
その後、友人の家へ行って、彼女の同僚とか道端でばったり会った友達とかと一緒に巻ずしつくって宅飲み。さすがコミュ力ある人は違う。
…正直、
初対面の人苦手だなーパーティーとか面倒だなーと思っていて、泊まらずに日帰りも考えたんだけど。実際加わってみたら、久しぶりに大勢と話したし、おすしおいしかったし、
楽しかったなー泊めてもらってよかったなー
と思いました。
ついつい、海外に一人でいると人付き合いしなくて済んでしまうので、ますます億劫になってくるけど、たまには新しい人と出会うのもいいな、というか、大切かな、と思いました。
さて、翌日は朝モスクワに戻り、
最後の訪問地セルギエフ・ポサードへ向かいます。