ウクライナ旅行記2018⑥~洞窟大修道院と地下墓地編~
6月24日(日)、キエフでの最終日。
この日は市内の名所で行きそびれている「キエフ・ペチェールシク大修道院」(=キエフ洞窟大修道院)へ行きます。
独立広場から、せっかくだから歩いていくことに。
しかし道中の地下道がいきなり暗い。
浮かび上がるパンダ。
照明をつけすぎないところは好きなんだけど、でもここは暗すぎました。
でも特に危ないこともなく、向こう側にはかわいらしい落書きが。
その後も、スタジアムを過ぎて石畳の坂道をのぼり続けると、
広場に出ました。「憲法広場」というそう。ウクライナ議会議事堂の向こうに、きれいな建物があります。
マリア宮殿といって、今では公邸兼迎賓館として使われたりしている模様。
それにしても、歩いているときは感じなかったけど、写真を見返すと雲の重厚感にびっくりです。
広場を奥へ進むと、ドニエプル川と街を見渡せます。
川沿いの街が好き。
川に沿って歩くと、「永遠の栄光広場」に行きつきました。
鳩を肩に乗せようとして来るおじさんには注意です。たぶん、あとでお金取られます。
この先もう少し行くと、修道院につきました。
年月を感じる入り口のこの壁!
敷地の中にはきれいな教会群がありました。
ここに来たかったのは、地下共同墓地を見たかったから。
修道院の名前に「洞窟」とあるように、洞窟を掘って作られた共同墓地がこの修道院に所属していて、見学することができます。「洞窟墓地はこちら」という矢印に従って、この敷地から坂道を下ります。
ここからの眺めも良い。
ちょっと迷ったけど、つきました。
墓地の中には、正教会のしきたりに従って、女性は長いスカートをはき、スカーフで髪を隠さなければなりません。持っていない場合は入り口で布を借りられます。
中は暗いので、入り口でろうそくを買って、それを灯して歩きます。最初はふつうに手で握ってたけど、他の人の真似をしてみました。手のひらを上にして、人差し指と中指の間にろうそくの上のほうを挟んで、手に炎を乗せるみたいな持ち方をする。とたんに現地に馴染んだ気がして気分が上がります。単純なものですね。
墓地の中は、厳粛で、棺が並んでいて、身分に合わせてだろうけどいろいろな部屋があって、装飾があって、そして棺の中では遺体の手が見える。そう、黒くなったミイラの指先が見えるのです。半永久を感じます。
ここでは、正教会の神父さんもたくさんいて、祝福を求める参拝の人もいて、ちょっとドキドキしたけどいい経験でした。正教の教会にはもういくつも行っていたけど、「教会ミュージアム」となっているところでは、そういえば聖職者もこういう光景もこれまで見たことがなかったのでした。
このあとは、地下鉄で中心地まで戻り、見逃したところを見たりお土産を買ったりしたあと、部屋に戻って、ロシアワールドカップの日本セネガル戦見ました(笑)
ロシア語とウクライナ語、聞き分けられないけど、大迫を「オオサカ」と発音するのがロシア、「オオサコ」と発音できるのがウクライナということは分かりました。
見終わったあと外に出ると、ちょうど日が落ちてくるときでした。夏は日が長い。
独立広場の噴水がライトアップされ、大通りもキラキラ。ときどき、音楽に合わせた噴水ショーも。
夏だからか、遅くまで人手が多かったです。
すっかり暗くなる11時くらい、宿に帰りました。
翌日は、朝4時半くらいにタクシーを捕まえて、空港へ行き、またオーストリア経由でロシアへ戻りました。
実は、朝タクシーを呼ぼうとタクシー会社に電話したら、「ウクライナ国内の電話番号がないとダメ」と言われれしまい、予約できず。早朝から焦るという状況に。こんなこともあって、慌てたくない方にはアパルトメントよりホテルをお勧めします。