とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

ノヴォシビルスク旅行記2018~3月のシベリア~

2018年3月16~17日、「シベリアの首都」とも呼ばれるノヴォシビルスクを訪問しました。

 

3月とはいえ、ここはシベリア。-10度くらいと聞いていたので、びくびくしながら行ったのだけれど、

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見てください、この美しい天気!
雪はまだまだ積もっているし気温は低いけど、晴れて空が明るくて、とても気持ちの良い天気でした!!とても気に入った!!

ロシアは灰色の空のイメージがあるかもしれないけど、それは大方サンクトペテルブルク。聞くとノヴォシビルスクは晴れが多いんだそうです。雪も、真冬は寒すぎて逆に降らないらしい。(だから、現地の論理では「今日は暖かいから、雪が降っている」となるそう。なかなかのカルチャーショック。)

 

街は、道が広くて建物も大きくて、整然とした感じ。シベリアの玄関として建設されたという歴史が見て取れるようです。

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こちらはホテルの窓から。

 

さて、観光の話。初日は仕事だったので、翌日17日(土)に1日観光しました。

まずもってこの日の行先は「葬式博物館」。
なかなか魅力的な名前、そして着眼点だと思いませんか。

より正確な日本語訳をすれば、「世界弔文化博物館」。現地の学生さんたちと回ったので、みんなが行き飽きてるところにいくのも何だし…と思っているところ、ロシア情報サイトで見つけたのでした。

jp.rbth.com

 

市内から行くにはバスやトランバイを乗り継ぐことになるけど、我々はただ学生さんたちについて行きます。楽ちん。移動が不安な場合はタクシーに乗ってしまったほうが安心かもしれません。ロシアはタクシーがとても安いので、このくらいの距離なら大丈夫。

着くと、いきなり雪の中にいろんなお墓が。

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仏像(?)も!

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そしていくつかの展示室が点在していて、ロシアやヨーロッパのお葬式の歴史からちょっと気味悪いかもしれない生命に関わる研究まで、「死」にかかわるいろいろな展示を見ることができます。

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右側は、ロシアの死因の数々。いろんな病名に加えて道で殴られたとかもあります。
そして喪服がコスプレに見えてしまう私たち。

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ゴシック!
正直あんまりいい写真を撮れていないのだけど、おもしろかったです。ちょっと変わったところに行きたい場合はおすすめ。

 

その後は市内に戻って、教会を見学し(名前わからないけど…)、

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ロシア革命時の内戦犠牲者を記憶する「革命の英雄広場」(または「内戦犠牲者追悼広場」)を訪れ、

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(この街は、この内戦での被害がとても大きかったそう。)

 

夕方には、国立オペラ・バレエ劇場へ行きました。劇場の前には、レーニン像。

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劇場の入り口前に見える赤い屋根は、この日が大統領選の前日だったので、選挙イベントのために一時的に設置されていたものです。

この日の演目は、バレエ『海賊』。もちろんチケットは事前にとってあります。
劇場に入ると、

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ペテルブルクの劇場のような、豪華な内装!!うちの街(クラスノダール)との格差を感じる…これがシベリアの首都の実力!!
いろんな作品の衣装が展示されているのも楽しい。

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劇場内も豪華。こうなったら幕間のケーキも許されるというものです。

なにより、バレエがすごかった。
いやわたし、バレエのこと全然分からないけど、それでもすごいと思った(特に男性ダンサーが!)し、バレエ経験があるうえ現在サンクトペテルブルク在住の同行者まで「いままで見た中で一番技術力が高かった」と興奮していたので、ほんとにすごいんだと思います。

ちなみに、この日の『海賊』がとても良かったので、そのあと自分の街の劇場でも同じ演目を観たのだけど、エディションがちょっと違って、もちろん演出も違って、こうやって2か所で観るって面白いなーと。ロシアにいるうちにいろいろな街でバレエを観たいなあと思いました(安いし)。

 

上演後、外に出たら、すっかり夜。

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ごはんを食べてお酒を飲んで、いい気分で帰路へ。

 

以上、
たった1日だったけど、いいバレエが見られたし、何よりノヴォシビルスクのきれいな晴れ空を見られたので、いい旅でした。またシベリア行きたいな。