とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

ミャンマー旅行記2017③~バガンの朝日から夜景まで~

2017年1月15日、バガン2日目。
この日は、なんとしても有名なこの地の日の出を見たかった。

とはいえ、移動手段を確保しているわけではない。
通りで客待ちのタクシーか馬車を捕まえられるのでないか、と期待して外へ出る。

ちょっと歩いていると、さすがついてるこの旅、タクシーのお兄さんから声をかけられた。おすすめの場所へつれて行ってくれるという。交渉成立。

ネットで読んだいくつかの旅行記にもあったけれど、現地のこういう案内人たちは、夕日&朝日スポットに関して自分のおすすめパゴダを持っているみたい。特定の名前もないし道順も示しづらいから、ガイドブックにはおそらく載らない隠れ家的パゴダ。人がいない分、有名なところよりゆっくりできるしよく見える。

 

彼のパゴダへ着いた。彼は車の中で寝ているという。一人でパゴダへのぼった。
徐々にあたりに赤みが増えていく。

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しばらくすると、景色が動き出す。あちらで気球が、こちらで太陽が。

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産卵されるように気球があがっていくのはなんだかおもしろかった。
そして、だんだんと太陽のほうへ近づいていく。
あまりにゆっくりで、この位置からじゃ太陽の前を浮かぶ光景は見られないじゃないかと思ったけど、それはわたしの考えがまだせっかちすぎただけだった。
待てばよかった。バガンなんだから。

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1時間以上も座って見ていたと思う。座って見ていられる1時間だったと思う。

 

タクシーで寝ているお兄さんを起こして、宿へ帰る。1日町を案内できると言われたけど、それは断り、代わりに夜落ち合って夜景を見に連れて行ってもらうことにした。

朝ごはんを食べ、この日は歩き回りたい気分だったので、自転車は借りずに通りへ。
これが、ニャウンウーの通り。

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ニャウンウーの市場も楽しい。ヤンゴンのマーケットよりも、ローカルな買い物客向けの店が多い。

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惹かれてならない布。
おみやげ用に縫製済みのものもあるけれど、現地の人は、布を買ってから自分のサイズに縫ってもらうよう。こんなミシンを初めて見た。

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ちなみにここで一番かっこいい人は、たぶんこのおばあちゃんだ。

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この葉巻煙草!
買いたかったけど、失礼ながら空港で犬が寄ってくるんじゃないかなんてことが頭をよぎり、袋に入った小さいものを購入。セキュリティチェックは問題ありませんでした。

 

市場は、こんなふうににぎわっていた。
そして、あるいはしかし、ちょっと横道に入るとこんな感じ。

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豚が寝ててびっくり。

竹で編んだだけの壁に、驚きを隠せない。いくら暖かいとはいえ、夜は寒いし砂は入るし、風が吹いたら飛ぶんじゃないか。

でも、人はみんな穏やかだった。

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この女の子は、周りで遊んでる男の子たちのお姉さんかと思ったら、母親だそう。作っているうちわを一つくれた。どうか彼女に苦労より幸せが多くありますように。

そして元気なおばちゃんたち。

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日本人の学者と友達だと言っていた。なんらかのフィールドワークで滞在した人のよう。

小学校に紛れ込んだりもした。ミャンマーの子どもたちはほんとうにかわいくて、いままで見た中で断トツだったので、ちょっと改めてかわいさを語るページを設けようと思う。

 

歩き回るにも疲れてきたら、例によっていい具合に馬車に声をかけられたので、乗ることに。

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馬の名前を教えてくれたけど覚えられなかった。たくさん頑張って走ってくれてありがとう。
御者のおじさんにお任せで、有名どころのパゴダや寺院を回る。

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そして、夕日の名所へ。
ガイドブックに載る名所は、さすがこんなふうに人が多い。

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雲か靄か砂ぼこりか。かすみが似合う。

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その後、朝のタクシーと無事宿で落ち合って、夜景を見に行った。

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こんどもおすすめのパゴダに連れて行ってくれる。
夜景と言ってもイルミネーションとかビルの夜景ではない。あたりに街灯もない。真っ暗の中、遠くにライトアップされている金色のパゴダが見えるだけ。そして星が見えた。あまりに暗くて、わたしのカメラでは遠景を撮れなかった。

実は、途中でビールを買った。パゴダの上で、星を見ながらビールを飲むなんて!結局、滞在中の4日間でいちばん印象的な時間になった。

 

さて、次は最終日。ヤンゴンに戻ります。