とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

ロシア語学習記録-独学用アプリ・参考書など

ロシア語を勉強し始めて2年近く経ってしまった。
話すのはまだまだ苦手だけど(なぜなら日本語でも苦手だから)、そこそこ聞いたり読んだりはできるし、一人で旅行するのに困らない程度にはなっているので、ちょっと軌跡を記録しておく。話せないわりに発音はいいと良くほめてもらえるので、その辺も考察しつつ。

ちなみに、語学学習のモットーとしてなるべくお金をかけないように、教科書を買い漁らないようにしている。これは、単にお金がないという理由もさることながら、お金をかけることで勉強している気分になってしまわないという自戒の意味もある。お金をかけるのは本当に必要な時だし、教科書は1冊をやり切ったほうがいいと思う。

さて。2年分振り返ります。

 

【目次】2017年4月~2019年3月現在の軌跡

※最初の5か月は日本で会社勤めをしながら、あとはロシアに住んで仕事をしながら、という環境。

 

1・2か月目:超入門編をざっと一周
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ざっと一周、というところが、わたしにとってはポイント。
語学に限らずこれまでの学習経験からして、わたしはたぶん、全体像が分かってから細部を詰めていきたいタイプ。仕事でいえば、全体のフローの中で自分の事務作業にどんな役割があるかを知らないと全然進めないタイプ。理屈っぽいともいう。とりあえず活用とかを覚えるのは後にした。

そして、音声は最初が肝心という信条のもと、CDをよく聞きシャドーイングするようにした。覚えるまで聞くとかいうスパルタなことはしないけど(きっと続かないから)、音楽のように音の高低や間のとり方は再現するようにした。
どんな曲も琉球音階でアレンジすれば沖縄っぽくなるように、日本語の音階で外国語を話しても「日本語なまり」にしかならない。リズムも一緒。裏泊がとれないと民謡みたいになっちゃう。逆に言えば、音階と音や休符の長さが合っていれば、多少つっかえても何の曲を弾いてるかくらいは分かるもの。この感覚を、学習の最初に身に付けるのがとても大事だと思う。

というわけで最初の1,2か月は、

  • 超入門編各章の文法説明をよく読み、「ロシア語とはどんな言語なのか」というイメージをつかむこと
  • CDのダイアログをよく聞き、歌の練習のようにシャドーイングし、ロシア語の音調を身に付けること

を目指した。

プライベートレッスンのトライアルを受けたこともあるけど、やっぱりこの最初の段階では、わたしにとっては本で独学のほうが効率がいいと思ってやめた。

 

3~5か月目:初級編をまた一周
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評判が良かったこちらの参考書に移り、前と同じように、全体的な文法の把握と音の練習に努めた。前書きには、「各課の言葉や活用を完全に覚えてから次の課へ行ってください」というようなことが書いてあるけども、それには従わない。わたし、そういうタイプじゃない。

そう、人の性格や学習スタイルは千差万別。なのに、ここで注意したいのは、こういう参考書や語学本は往々にして語学が得意なタイプによって書かれているということ。そういう人と自分の学習スタイルは、実は全然違うかもしれない。
わたしそんなに単語の覚えよくないし、語学得意じゃないけど、興味はあるし勉強したいという人、著者の言うことに素直に従いすぎずに、自分の知的欲求やもやもやにこそ素直になることをおすすめする。

 

すき間時間のアプリ

単語の覚えが悪い自覚はあった&でも英語学習の経験から何だかんだ単語力がいちばん重要だということも分かっていた。ということで、すきま時間(主に会社の昼休み)には、このケータイアプリで単語を目にする機会を増やすようにした。

play.google.com

2017年の語学アプリ部門で受賞しているらしい。それも納得のいいアプリだった。発音を聞きながら覚えられるからいい。デザインがかわいくてやる気になるのも重要。

そんなことをしていたら、日本のタイムリミットが来た。

 

6・7か月目:空白の2か月

ロシアに来たけど、日々の仕事で精一杯だし、日本語だけでことが足りてしまうので、全然ロシア語の勉強をしなかった。

 

8~12か月目:ロシア語授業の受講

大学で外国人向け初級クラスに入れてもらった。ゼロから始めて1年でB1レベルへ到達するという特急コース。しかし、わたしにとってはこれ文法3周目、そこで戸惑うことはあまりなくなり、ようやく覚える作業に入る。

大学で指定されたこちらのテキストで練習問題をやりまくった。パターンを練習しまくるって大事だな、と実感。

この期間で、大学の思惑通り、読解・聴解・作文はB1レベルに行ったものと思う(期末テストに合格したから)。でも発話に関しては、仕事と試験が重なって受けてないし、受けた場合も丸暗記で受かってしまうから、B1レベルといえるか怪しい。

 

13・14か月目:初級テキストの丸暗記

話すためには、単語がスラスラ出てくることが大事、頑張って思いだしてる時間はいらない。ということで、口から咄嗟に出せるフレーズを増やすことに努める。

と書くとよくわからないけど、要は使いそうなフレーズの丸暗記である。丸暗記はよくない、と言われることもあるけど、それは「文法を理解していないのに丸暗記でテストに臨むのはよくない」という意味であって、文法を3回通りも勉強した今は丸暗記の時間である。暗記、大事。

この2か月は日本に一時帰国していたので、その間NHKのテキストを復習しつつ、本文をなるべく暗記した。

 

15~18か月目:ニュース翻訳

正直、なかだるみ。
ロシア語の授業を受けたかったけど、仕事が忙しかったのと大学との本契約が遅れたのとで受けられなかったので、暇な時に独学するにとどまる。週に1、2回興味のあるニュース記事を翻訳してインスタに載せるということをしていた。長文を読むのに慣れるという点ではよかったと思う。なにより、翻訳すること自体が好きなので楽しかった。

 

19・20か月目:丸暗記初中級ver.

年末年始のモスクワ旅行を経て、ロシア語学習にやる気が戻ってきたので、冬休みを利用して丸暗記作戦再開。今度はこちら。

 

1つのテーマに対し、いろいろな文型を用いた例文が豊富。丸暗記に持ってこい。もちろん、CDのシャドーイングも重要。というか、わたしの場合聞くことでずっと覚えやすくなる。

 

21か月目~:ポッドキャスト

いまは、もっぱら別の記事でもご紹介したこちらのポッドキャストのバックナンバーを聞いている。

russianpodcast.eu

1日1話を目指してるけど、実際は週3、4回くらい。でも、聞くときは会話例をディクテーションするようにしている。なんとなく内容は分かるようになっているけど、つい聞き流してしまわない、というのが注意点。

 

 

夏に日本に帰ったら、ロシア語検定で力試しをするつもり。どうなることやら。。。また結果報告します。