とある日本語教師の海外遍歴記

2年ごとくらいにいろんな国で働く生活を志す人の旅行記

サンクトペテルブルク旅行記2019①~寒すぎる5月のエルミタージュ~

ウラジーミルを22時に出発した寝台列車は、朝9時にサンクトペテルブルクへ着く。

2等車のコンパートメントはさすがに静かで、たっぷり8時まで寝ていられた。これが仕切りのない3等車だったら、せっかちなだれかが身支度しだしてみんな7時すぎには座ってお茶を飲んでいただろう。

この日は、もともと天気予報で雪マークが出ていた。4月のモスクワでも雪だったのでもはやあまり驚いていなかったけど、列車がサンクトペテルブルクに近づくにつれて確かに雪がちらついてきた。5月である。ダウン着て来てよかった。

列車で出される機内食みたいな朝ごはんを食べて、シーツをたたんで、荷物を詰めて9時。雪のサンクトペテルブルクに到着。

ひとりだったらそのまま観光へ繰り出すところだけども、同行した友人がシャワー浴びたい派だったので、その日泊まるホステルへ問い合わせたら、チェックインもできるしシャワーも浴びて良いとのことだった。というわけで、ありがたく朝からシャワーを借りる。

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お湯の出が悪かったのが難点だけど、親切でいい宿だった。客層若くてフレンドリーな宿を探している人にはおすすめ。

 

ペテルブルクは2日間しかないので、この日はまずエルミタージュ美術館へ行くことにしていた。シャワーを浴びたりしていたら、美術館についたのはもう11時ごろだった。

オンラインチケットを買っておいた方がスムーズだとガイドブックにあったので、当日券より値段が高いものの、購入しておいた。オンラインチケット専用入り口から入れるらしい。当日券は、チケットの列に並び、そのあとまた入場の列に並ばないといけないので、それよりは早いはず。

…しかし、オンラインの列も、それはそれで長かった!もちろん当日券よりは早かったのだろうけども、11時半から並び始めて、ほぼ2時間並んでいた。雪が降り風が吹く中の2時間は、寒かった。オンラインチケットのあるなしに関わらず、朝一オープン前から並び始めることをおすすめする。

(完全に余談だけども、列で一緒になって話していたアジア系アメリカ人と連絡先交換しておけばよかったなあとちょっと後悔。)

 

前回来たときは、すべてが豪華すぎて、とりあえず床を見ることに専念した。

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 なので今回は、天井を見ることにした。

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天井の絵やデザインと、シャンデリアである。ここは薄緑とカメオの描き方が上品。

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青とゴールドの組み合わせはとても好き。

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水色は間違いなくかわいいし、白だけと言うのも良いですよね。

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金と白は王道!

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この天井も好き。
シャンデリアで一押しは、蜘蛛の巣みたいに華奢で繊細なこれ。

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シャンデリアを真下から見るのもおもしろい。

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幾何学的な美しさ。
もちろん天井の絵画も。

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右のは彫刻のようにもみえるけれど、そういう手法の絵である。
絵画でおもしろいと思ったのは、こちら。

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写真がうまく撮れなくて残念だけど、空の絵。この豪華な建物の天井に空の絵、そこからシャンデリアって、なんかパラドキシカル。

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こういうパターンもきれい。

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これは、一つ一つがかわいらしくて色もきれい。矢印の出てる羽の生えたものがなんなんのかが分からないのだけども。

独特で惹かれたのはこちら。

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きらきらのエルミタージュの中でこの磨かれた木の色。落ち着く。書斎か図書室か、本がたくさん置かれていた部屋。
そしていちばん気に入ったのは、こちら。

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なにもない廊下の白い天井なのだけど、白いからこそ、シャンデリアの明かりの映り方がよくわかった。というか、ここで初めて気が付いた。シャンデリアの形によって、こんなふうに天井に光が反射するのね、と。シャンデリアっていいかも、と思った。

 

おまけ。
エルミタージュのおみやげ屋には「エルミタージュに住んでいます」と書かれた猫のグッズがよくある。どの絵の猫だろうと不思議に思っていたのだけど、たぶん、今回見つけた。この子じゃないかな。

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エレガントな三毛猫。ある廊下の壁にいた。探してみてください。

 

1時半ごろに入って4時ごろまで、2時間半くらい見ていたと思う。結局今回もあまり絵を見ていない。3回目もう一度いったら、今度こそ絵を見られるんじゃないか。
さて、次はペテルゴフへ向かいます。