冬のモスクワ旅行記2019④~お正月の美術館~
2019年1月2日(水)、
この日のミッションは、トレチャコフ美術館へ行くこと。
- 美術館、列の並び間違いにご注意
- おしゃれはがまん、は死活問題(スタイル<<<防寒)
- プーシキンカフェ(味と食べやすさ<<<かわいさ)
この日も順調に寝坊し、昼近くなって最寄りの駅に到着。
人の列が見えました。
たぶん、この日はモスクワ4日目にして一番の冷え込み。
前年、サンクトペテルブルのエルミタージュ美術館で日の出前から1時間半並んで凍えた経験があるので(それでも友人の3時間待ちよりずっと良かった)あんまり外で待ちたくないなあと思っていたけど、列の長さ的に1時間以内に入れそうと見込み。交代で飲み物を買いに行きつつ待つこと約20分。
ときどき列から離脱する人がいて、子連れだと待つのも大変だよねーとか話していたけど、ふと、となりに、別の列が伸びてきていることに気付く。
そして突然、怪しくなる。
この列、本当に目当ての美術館に向かっているのか…?
列の先頭まで一人が見に行ったところ、疑惑は正解、わたしたち、この寒い中、半時間も違う列に並んでました!!なんと!!
状況を整理すると、
行くつもりの「トレチャコフ美術館本館」の横に特別展や映画をやってる別館があり、わたしたちが最初に並んだのはその別館行きの列でした。
別館の存在を知らず、列と見たらすぐ並んでしまったのが敗因。ぱらぱらあった列からの離脱は、恐らく同じ間違いをした人々。
「こちらは〇〇の列でーす最後尾こちらでーす」みたいな親切な案内はないので、列に並ぶ際は、ぜひ一回先頭まで行って行先を確かめてください。。。
そんなこんなで並び直してから1時間ほど。
雪も降っているしときどき風も出るし、ダウンに守られてる体はまだいいにしても、
地面からの冷たさで足の指先が痛くなってくる。靴下二重にして中にファーのついた皮ブーツをはいても、寒いものは寒いのです。
しかし、
我々の数人前に、つわものがいました。
ウールのコートで、
帽子もかぶらず、
マフラーもせず、
おまけに短いジーンズにスニーカーで
くるぶしが見えている…!!
見た目と雰囲気は、
「多少寒くてもシュッとしたおしゃれを目指す韓国ボーイ」
…その推測はあまり間違っていないと思うのだけど、そしてそれは韓国や日本ならそれでいいのだけど、ここは、ロシア。
おしゃれを優先すると、凍死します。
本当に、心配でした。
風邪ひくくらいならまだしも、体感温度-15℃くらいの中動かず2時間外にいたわけで、末端とか凍傷になりかねません。
頭も、帽子かぶらないと、最悪脳が凍るとかいう話を読んだことがある…
(真偽のほどは分からないけど、ロシアの人は帽子をかぶってないとすごく心配してきます。そして現地の人の話は、迷信や風習にしたって由来に一理あるはず。)
冬のロシアに来るのであれば、
おしゃれは室内用だけにして、
室外用には思う存分防寒してください。
着ぶくれを気にする人は、冬のロシアへは行かないでください。
さて、ようやくトレチャコフ美術館へ。
人数をコントロールしているようで、中はそんなに混んでいなくて見やすかったです。
またもや美術館の最初の方に時間を使いすぎた節があるけど、後半にこそ、ロシア美術をより強く感じるので、後半にも力を温存しておくことをおすすめします。
本当は新館にも行きたかったけど、すっかり時間を使ってしまってもう閉館時間。
おみやげに、額縁つき絵画のマグネットを大人買い。額縁つきってところが、あるようでなかった。かわいい。
その後はトヴェルスカヤ通りで別の知人と合流してごはん。
ピザおいしかったです。
帰り際、もう11時くらいだったけど、次の日行きたいなってことでカフェ・プーシキンを覗いてみたら、なんとまだやってました。
ケーキ、かわいい!
めちゃくちゃ迷った挙句、レジで「クマとマーシャと本ください」と言って買ったのがこちらです。
ホステルに持ち帰って、持ち込んでたシャンパンをあけて、新年会としました。
店内で食べてみたかったなーと思ったけど、
見た目のかわいさを重視するあまり食べやすさは度外視なので部屋でわーわー言いながら食べたのは良かったかも。
さて、次は1月3日。モスクワ最終日です。